聴いた: Absolute / Scritti Politti

Scritti Politti の未収録曲を含むベスト盤が出るという、長年ファンやっている自分には否が応にもテンションが上がってしまうニュースが今朝、Twitter のタイムラインに流れてきました。CD 媒体では 3 月末、MP3 データは本日(2/28)、アマゾンの MP3 ダウンロードから発売されています

自分は CD を予約しましたが、どうしても我慢できなくて MP3 のデータも買ってしまいました(笑)

収録曲は、
  1. Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin) / Cupid & Psyche 85
  2. Absolute / Cupid & Psyche 85
  3. Word Girl (Flesh And Blood), The / Cupid & Psyche 85
  4. Perfect Way / Cupid & Psyche 85
  5. Hypnotize / Cupid & Psyche 85
  6. Oh Patti (Don't Feel Sorry For Loverboy) / Provision
  7. Boom There She Was / Provision
  8. UMM /  Anomie and Bonhomie
  9. Tinseltown To The Boogiedown / Anomie and Bonhomie
  10. Die Alone / Anomie and Bonhomie
  11. Brushed With Oil Dusted With Powder / Anomie and Bonhomie
  12. Skank Bloc Bologna / Early
  13. Sweetest Girl / Songs To Remember
  14. Asylums In Jerusalem / Songs To Remember
  15. Jacques Derrida / Songs To Remember
  16. She's A Woman / She's A Woman Single
  17. Day Late And A Dollar Short / unreleased track
  18. A Place We Both Belong / unreleased track
こんな感じです。

このアルバムに収録される Cupid & Psyche 85 の古い曲はリマスタリングされているといいなーと期待しています。Cupid & Psyche 85 は音圧が薄っぺらくて残念なんですよね。あとで聴き比べしなきゃ。あ、Songs to Remember の収録曲は 2001 年のリマスタリングが入ってます。

Scritti Politti は Cupid & Psyche 85 と Provision の 2 枚の 80's エレクトロニクスポップ丸出しな曲も最高ですが、バンドアンサンブルに回帰した 1999 年発売の Anomie and Bonhomie 、オルタナティブ要素を強く出した 2009 年の White Bread Black Beer の曲も素晴らしいのです。というか、Cupid & Psyche 85 と Provision のエレクトロニクスポップスアレンジはキーボーディストの David Gamson の手腕らしいですね。David と別れた(のかな?)あとは Green の好きなように出来たのでしょう。

自分的に Scritti Politti の一番の名曲は The Beatles の She's a woman のカバーではないかと思っています。Shabba Ranks のラップがみごとにハマって Scritti Politti 的なレゲエなアレンジに仕上がっています。Cupid & Psyche 85 の四半世紀行き過ぎた音作りと Provision の Scritti Politti 的エレクトロニクスポップスの完成型の間にリリースされた、一番ギラついた曲だと思っています。
Scritti Politti はラップミュージシャンとのコラボレーションを積極的に行っていて上記した She's a woman では Shabba Ranks と、The Word Girl の remix、Fresh & Blood では Ranking Ann と、Take Me In Your Arms And Love Me では Sweetie Irie とコラボレーションしています。
Scritti Politti のコラボレーションといえば Provision 収録の名バラード Oh Patti(この曲は Patti Austin へのラブがあるのでしょうね)の中間でミュートトランペットを吹いていた Miles Davis をあげなければ。 Miles Davis はアルバム Tutu で Perfect Way をインストゥルメンタル曲にアレンジをカバーしています。


Oh Patti、いい曲ですねー。

えー、かなり脱線してしまいましたが今回のベスト盤 Absolute は Songs To Remember から Anomie and Bonhomie までのアルバムから選曲されていて Scritti Politti をかい摘んで知るにはうってつけのアルバムです(なぜ White Bread Black Beer が外れたのか理由がわからないですけど...Songs To Remember もラフトレードからリリースされてましたよね?)。曲順的に歴史を追うのではなく前半にいきなり Cupid & Psyche 85 と Provision の収録曲を持ってきたのは「いきなりグッと掴んで離さないよ!」的なのでしょーか。新たに収録された曲は 17 曲目の "A Day Late And A Dollar Short" と 18 曲目の "A Place We Both Belong" の 2 曲。音を聴く限り最近の曲っぽいです(つまりはCupid & Psyche 85 な音ではないです)。

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